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2011年2月1日火曜日

5.あなたは、どのようにWebサイトの存在を世間に知ってもらいますか?



前回のエントリーの最後のパラグラフに、「もしあなたがビジターを魅了する素晴らしいベネフィットを提供できて、かつそれを上手に世間に知らしめることができれば...」という一文を記しました。

そこで今日のトピックは、

「根源的な問い5.あなたは、どのようにWebサイトの存在を世間に知ってもらいますか?」

ちなみに私はこのブログのコンテンツの柱として、Google AnalyticsとAdwords、およびそれらに関連するツールの「ちょっといい話」を紹介していきたいと思っています。

でも、それはもう少し先のお話で… 先ずはツールやテクニックの前にもっと基本的な「考え方」を皆さんと一緒に考察してきました。今回は「サイトのプロモーション」について記し、5回にわたって書き連ねてきた「根源的な問い」の最後のエントリーにしようと思います。


Webの世界は「ルール無用の悪党に正義のパンチをぶちかませ」的な、タイガーマスクの主題歌が歌い上げるかのような戦いのジャングルです。敢えて言うならば、悪党と正義の区別も時には曖昧です。

ルール無用、そう、法律は常にインターネットの進化の後塵を拝する存在にしか過ぎません。

法律どころか、学歴・年齢・性別はもちろん、あなたの経験がどんなに豊富であろうと、どれほど高度なスキルを持っていようと、この世界でのあなたの成功を保証するものは何ひとつ無いのです。

さらに、あなたが考えた「素晴らしいアイデア」は、いとも簡単に、想像を絶する早業で真似をされます。間違いないです、素晴らしいものほど。

ちなみに、ビジネスモデルやソフトウェアの世界で、「特許取得」は考えない方が身のためです(試しに、弁理士さんに相談してみてください)。それよりも、ひとつのアイデアに陶酔せずに早く「次の手」を考えた方が得策です。

一方で、デジタルネイティブのハイティーンは --メガバンクや総合商社の仕事を志すのであれば、大学で良い成績を収めて卒業した上で、下積みから経験を積み重ねていく必要がありますが-- Webの世界では才覚次第で、ごく短期間であらゆるサイトよりも有名なものを創り出せる、つまり大量のビジターを獲得できる可能性がある、恐るべき世代なのです。

言い替えると、

あなたのWebに大量のトラフィックをもたらす絶対的な手段は無い

という前提で考えなければなりません。

あなたが自身のサイトのプロモーションプランを考える時は、

「あなたのWebは世界に何をもたらすのか」

を今一度しっかりと定義し、そのために

「あなたのWebが世界に発信すべきメッセージと表現方法は何か」

そして

「メッセージを伝える手段や媒体(オンライン&オフライン)は何と何と…(繰り返し)…何と何があるのか」

を考えに考えて考え抜き、一貫性のある、継続的で地道な努力を続けなければなりません。それは投資と効果の最適化を求める、終わりの無い努力の繰り返しでもあります。

この戦略と戦術を考えて、そして計画的かつ継続的に実行できるかどうか。それが、あなたのサイトの成否を決定します。


さて、これで序章に代えての「5つの根源的な問い」は終わりとなります。

次回からは新展開としますが、先ずは非常に重要にして、しかし不幸にして多くのサイトで蔑ろにされがちなトピックからいきましょう。

次回は、

「サイトの成功/失敗をどのように計測していますか?」

では、またのお越しをお待ちしております <(_ _)>