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2011年2月11日金曜日

オンラインとオフラインの違い-3つのポイント



オンラインでのマーケティング、プロモーション、ブランディングは、伝統的なオフライン(ラジオ、テレビ、印刷媒体)でのそれらと共通する点もありますが、基本的には大きく異なる代物です。

これから記すオンラインのメリットについて、オフラインメディアの運営者や、そこを主戦場とする広告代理店が脅威を感じている事は確かで、クライアントに提供するベネフィットの工夫や価格設定において、彼らの懸命な努力が見てとれます。

さてそれでは、今日はタイトルの通り「オンラインとオフラインの違い−3つのポイント」について語ってみます。

先ずはこれ。

早い、速い、とにかく早い速い。

例えばあなたが、新規にGoogle AdWordsの広告キャンペーンをスタートしたとします。

ターゲットとする地域は関東地方で、月曜から金曜の間で、いわゆるビジネスアワーと呼ばれる時間帯のみに広告を表示させる。

1回のコンバージョンに要するコストが2,000円となる様に、頭を絞って上限CPC(クリック単価)を設定。

もちろん、考えられ得る限りの工夫を凝らして、広告見出しやテキスト、広告グループ、キーワードおよび除外キーワードを仕込む。

...これらは大変な労を要する作業であり、精一杯頑張って設定を完了し、キャンペーンの開始にこぎ付けた時には心地良い達成感を感じる事でしょう。

しかし --何と言う事だ!-- よりによって、広告の「見出しテキスト」に誤字があるではないか!何たる失態。誰が見ても誤りは明らかだ。これではインターネット中で笑いものだぞ...

という事態になっても、幸運な事にこれはオンライン広告です。

誤字を修正すれば、速やかにGoogleおよびGoogleの検索パートナーサイトに修正が反映されます。そう、オフライン広告では不可能なこのメリットによって、ブランドイメージの低下やビジネスへの悪影響は最小限に抑える事ができるのです。

もし、テレビCMや雑誌広告で修正を加えようと思ったら...もし、リーフレット(ちらし)で全てを刷り直しとなったら...

そう、オンライン広告の修正は、オフライン媒体とは異なり、瞬時に可能なのです。


修正コスト? 無料です。

また、AdWordsでは瞬時に広告を修正できるのみならず、いかなる修正であっても(作業を外注していない限りは)、一切のダイレクトコストが発生しません。

オンラインのCPC広告の世界では、課金の対象は広告のクリック数のみです。エージェントに運用を委託していない限り、他にお金はかかりません。

そう、あなたが広告キャンペーンを作る際にも修正を加える際にも、代金を請求される事はありません。もちろん、インプレッション数に応じた課金もありません。なんと素晴らしい事でしょう。トラディショナルなオフライン広告の世界では、この様な幸運は起こりません。


正確性&定量性−いつでもROIを算定できる!

さて、キャンペーンの成果として、今日何人のビジターがあなたのサイトを訪問したか、広告主のあなたはチェックするべきでしょう。簡単にできます。ただGoogle Analyticsにログインして、今日のビジター数を確認すれば良いのです。

また、ランディングページの良し悪しを判断するために、複数のページを用意してどれがベストか試したいと欲するのであれば、Googleウェブサイトオプティマイザーにログインして、A/Bテストを設定すれば無料で直ちに比較検証をスタートできます。いつでもその時点までのテスト結果を確認できる事は申すまでもありません。

しかし、オンラインマーケターが受ける恩恵は、いつでもレポートを見る事ができる点にとどまりません。

スピードのみならず、「正確性」と「定量性」を享受できるのです。

ひと月にあるテレビCMが何人の人に観て貰ったか、正確な数を知る事は可能でしょうか?ラジオCMについてはどうでしょうか?あるいは、ある雑誌広告を見た人の数を正確に知る手段があり得るでしょうか?

それらを実現する手段はありません。オフライン広告がどの位効果があったのか、定量的に把握する事は不可能なのです。それは、ROI(投資対効果)を正確に算出できない事を意味します。そして修正も不可能となれば、あなたの選択肢はただひとつ、「運を天に任せて祈る」事のみです。

オンライン広告の場合はどうでしょう。

AdWordsの管理画面にログインすると、あなたはある商品のキャンペーンについて、月間に(例えば)合計1,679クリックを得た、と確認できるのです。これは、見積や推定では無く実測値です。

Googleはさらに、スパマーや姑息な競争相手による不正なクリック数を除去してカウントしてくれます。もちろん、それらのクリックについて費用を請求される事はありません。

オンライン広告においては、天に祈りを捧げる必要は無く、科学的なプロモーションが可能なのです!


さてさて、御託を並べるエントリーはそろそろ終わりにします。

次回からは、実際にビジネスという命がけのゲームで勝利するための武器として「Google AdWords」「Google Analytics」「Google ウェブサイトオプティマイザー」の有効な使い方について、順を追って書き連ねていきます。

では、またのお越しをお待ちしております <(_ _)>