2011年2月8日火曜日
いま一度、KPIというものを考える
今日は、皆さんご存知のKPI(Key Performance Indicators)について記します。
「いま一度、KPIというものを考える」
「ご存知の」と言いつつ、私が考えるところのKPIは、もしかすると皆さんが認識しているKPIと少々異なるものかもしれません。
KPIは、Webサイトのパフォーマンスを計測する方程式を解く際の、ヒントとなるべきものです。
誤解されやすいポイントですが、平均サイト滞在時間や直帰率の様な種類の指標をKPIとするべきではありません。あるいは、受注件数その他のコンバージョン数についても同様です。
KPIはその名の通り、Webサイトのパフォーマンスをマクロな視点とミクロの視点の両方から理解できる様に、助けてくれる指標でなければなりません。
例えば、
平均受注金額や、1回の訪問あたりの収益金額はKPIとなり得ます。
なぜなら、それらの数字を「分解」していく事によって、あなたは「分析」をできるからです。
分解->分析できない指標は、KPIとなり得ません。
あなたのWebがいかなるタイプのサイトであっても、常時監視するKPIを(サイトの目的に沿って)必ず複数設定しておきましょう。
KPIの考え方は非常に重要なので、洋書ではタイトルに「KPI」や「Key Performance Indicators」という語句を含む書物がたくさん刊行されています。一方で、不思議と日本ではタイトルに「KPI」を謳う書籍は見た事がありません。
Amazonで「KPI」を検索ワードにして「GO」ボタンをクリックしたところ、何故か「見える化」を含む本がたくさん現れました...「KPI」をタイトルに含む書籍は、やはり0件。
それはさておき。
あなたは一方で、
KPIの考え方を逆さまにした「KRI(Key Risk Indicators)」も気に掛けた方が良いでしょう。
例えば、あなたのサイトで新規のビジターのホワイトペーパーダウンロード率が所定のレベルよりも下降した場合は、すぐにプロモーション活動の見直しや、サイトに施した変更について検証すべきです。
KPI、KRIはともに「早期警告サイン」であり、大至急何かを変えなければ、または停止しなければならないというアラームとなるのです。
次回は、
「オンラインとオフラインの違い-3つのポイント」
では、またのお越しをお待ちしております <(_ _)>