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2011年1月28日金曜日

4.あなたのWebサイトから、誰がどのようなメリットを得るのでしょう?



今回のトピックはこちら。

「根源的な問い4.あなたのWebサイトから、誰がどのようなメリットを得るのでしょう?」

収益目的で立ち上げたサイトであれば、あなたは当然大きな大きな収益を上げたい、と期待します。特にサイトのリリース直後は、希望と期待と不安が錯綜して、脳内がお祭り騒ぎになってしまうかもしれません。

ビジネスモデルとも大いに関係するのですが、今回の問いは重要な示唆を含みます。多分...

あなたがネット上で素晴らしいアイデアに基づく立派なビジネスをしようと思い立っても、他の誰かが既に同じことをずっと上手くやってのけている、その可能性は大です。

そしてあなたが「絶対にイケル」と信じる革新的な商品やサービスは、実は他の人にとっては良さが分かりづらく、すぐに興味を持てるものでは無いのかもしれません。

だからと言って、あきらめる必要はまったくありません。簡単に、とは申せませんが、努力と工夫次第で、膨大なWebの中でも最上級の部類に仲間入りすることは可能なのです。

先ずは、マーケットを充分に調査し続け、業界を深く研究し続け、絶えず自分のサイトを改善する試行錯誤を繰り返す必要があります。これは基本中の基本。

そして、最も重要なこと。それは、

あなたのサイトを訪問してくれた人が心の奥底から感謝し、友人たちにも教えたくなるような、わかりやすくて極上のベネフィットを提供すること

です。

偉大なサイトの不可欠な要素は、ビジターが「自分だけ特別な待遇やオファーを受けている」、あるいは「素晴らしい商品やサービスについての、特別な知識を得た」かのように感じさせる、人並みはずれたスキルを運営者が(努力の末に)身に着けていることなのです。

例えば、トップページの非常に目立つ場所に「○○の秘密を知りたいですか?」とか、「あなたに無料の○○をさしあげます」などという文字が躍っていたら、どうでしょう?(ちょっと例えがチープですが、まあ「ヒント」ということで)

このサイトは、ビジターに「秘密を教える特別なオファーを受けている」かのような錯覚を起こさせて、「会員になることで得をしそうだ」という気にさせるでしょう。

これはあなたがビジターを魅惑するために必要な仕掛けのヒントです。

このような工夫をしなければ?運営者が多大な努力をしているWebサイトは世界中に無数に存在します。何らかのベネフィットをビジターに与えることができなければ、他のサイトとは勝負にならないのです。

もしあなたがビジターを魅了する素晴らしいベネフィットを提供できて、かつそれを上手に世間に知らしめることができれば...あなたのサイトのデザインが少々物足りないものであっても、ビジターはさして気にしないでしょう。さらには、あなたが提供する商品やサービスの価格を高いと感じなくなるはずです。

ここで、「上手に世間に知らしめる」という言葉が登場しました。

そこで次回は、

「根源的な問い5.あなたは、どのようにWebサイトの存在を世間に知ってもらいますか?」

では、またのお越しをお待ちしております <(_ _)>

2011年1月26日水曜日

3.あなたのWebサイトは、何をするのでしょう?



本日も更新します。

これからも「ほぼ日刊」を心がけたい、と開設から3日めの今日のところは思っております。今日のところは...

では本日のトピックです。

「根源的な問い3.あなたのWebサイトは、何をするのでしょう?」

通常、Webサイトは訪問者(今後は「ビジター」と呼びます)に「コンテンツ」を提供します。それは、ビジターにとって意義のある、役に立つコンテンツでなければなりません。

余計な新技術、コケおどしの仕掛けは、時としてビジターにとって邪魔な存在となります。

例えば、トップページやランディングページにFlashムービーがデカデカと現れると、血圧の連続的な上昇を感じるのは私だけではない、と確信しています。

とはいえ、

この10年ほどの間に、Flashの普及と陳腐化、Ajaxの登場、爆発的に増加した各種のソーシャルメディアとそれらの相互連携、果ては仮想現実(VR)やら拡張現実(AR)やら紛らわしい用語が矢継ぎ早に現れたかと思うと、GPSとモバイルアプリの連携でもうおじさんビックリ、気が付いたらCSSの表現力も凄いことになっていつつ、HTML5が喧伝され始める...

と、書いているだけでも息が詰まるような、新技術が次から次へと怒涛のように登場しました。

これらのテクノロジーがもたらす楽しさや利便性を先行して享受する「アーリーアダプター」層は確かに多く、彼ら/彼女らは「次は何が出てくる?」と、さらに先進的なコンセプトと技術を潜在的に待ち続けています。

...5年前、10年前に「こりゃスゴイ!」と感嘆を誘った技術も、現在では空気や水の如し。

テクノロジーは麻薬なのです。

しかし、Webサイトを運営してビジネスを行うあなたは、ここで冷静に考えなければなりません。

あなたのWebの支持者たち、お客様、ビジネスパートナーは、全ての最新技術や流行を必要としているでしょうか?

例えば、"Web2.0"(この呼称もとうに賞味期限切れ)とは無縁のサイトで、FlashやAjaxその他のきらびやかな仕掛けも無く、プロがスタジオで制作したかのような高品質の動画などは一切備えていない「ベーシックなWebサイト」。

あなたにとって大切なビジターの皆さんは、そんなサイトをより必要としているのかもしれません。「ベーシックなWebサイト=残念なダメサイト」ということでは無いのです。

先ずは、あなたが重要と考える「自分のサイトの目的」(参考:1.あなたは "なぜ" Webサイトを作ったのでしょう?)を見直して、そのために必要なコンテンツと、それを表現する手段を一心不乱に考えましょう。

目的を達成するためには、どのようなサイトにすればあなたのメッセージを「明確に」「わかり易く」ビジターに伝えることができるでしょうか?

AdWordsやYahoo!リスティング広告に投資して大量のトラフィックを招き入れる前に、ぜひ熟考したいものです。


そろそろ3分経ちましたかね、今回はこの辺で。

次回は、

「根源的な問い4.あなたのWebサイトから、誰がどのようなメリットを得るのでしょう?」

なかなかテクニカルな話題に進みませんが、もう少々お付き合いくださいませ。

では、またのお越しをお待ちしております <(_ _)>

2.あなたのWebサイトは、訪問者にどう見えているでしょう?




第2回です。今日のお題は、

「根源的な問い2.あなたのWebサイトは、訪問者にどう見えているでしょう?」

あなたがそうであるように、Webを見る人はとってもせっかちです。

さらに、情報量の増加やソーシャルメディアの多様化に比例して、年々せっかちになってきています。

あるWebページの読み込みが遅いと感じたら、例えITのプロフェッショナルなる人が

「これ以上速くなりませんよ、なぜなら○×△□...」

などと説明してみても(古き良き時代と異なって)全然納得しやしません、最近の老若男女は。

また、だれかがあなたのWebを最初に訪問したとき、彼/彼女は一見して、それはもう脊髄反射的な速さで「このサイトは好きだ/嫌いだ」と潜在意識で判断します。

そして、あなたのサイトにそのままとどまるか、Googleに戻って他のサイトを探すのか、即断即決!してしまいます。もし、とどまってくれなかった場合、彼/彼女があなたのサイトを訪れることは二度と無いでしょう...

何とも恐ろしい時代です。


ですから、あなたのWebサイトは、通常の訪問者の

「最初のメンタルチェックポイント」

をクリアしなければならないのです。


どうすれば良いでしょう?

ビジュアル的な魅力、これは有効です。しかし、どんなに優秀なクリエイターが最高のセンスと技術をもって臨んでも、これだけでは充分ではありません。


より重要なこと、それは訪問者を「誘惑して」「ここに居たい」「もっと探りたい」と思わせることです。


もし、あなたが運営しているWebがECサイトであれば、事態はよりいっそう深刻です。

あの手この手で「来店してくださった」お客様の気を引かなければなりません。

例えば、

・旬の商品の耳寄り情報
・流行りモノのお得な情報
・掘り出し物のディスカウント情報
・定番品のビックリ情報
・頭が良くなるか健康になるかスリムになれそうな(本当に?みたいな)アイテム
・クリックせずにはいられない魅惑的な、胸が高鳴るバナー
・すぐにイヤホンを探し出してでも再生せずにはいられない、面白そうな動画
・「今すぐ」会員にならないと損すると思って頂ける煽り

などなど。


トップページやランディングページには、サイトの生死が懸かっていると言っても全く過言ではありません。人生を賭けたお見合い写真の撮影と同等またはそれ以上に、細心にして最高の注意と努力を払って設計、制作する必要があります。

この話題は、後日(いつ?ちょっと先)「LPO」の回であらためて詳細にお話しします。

さて、次回は、

「根源的な問い3.あなたのWebサイトは、何をするのでしょう?」

では、またのお越しをお待ちしております <(_ _)> 
 

2011年1月25日火曜日

1.あなたは "なぜ" Webサイトを作ったのでしょう?



さあ、はじまりです、

「ECとWebマーケティング・3分で読む"ちょっといい話"」


...全くもって、私たちは日々情報の洪水に溺れて、流されています。

そんな中でわざわざこのブログを訪問してくださる皆様には、

「インターネットを "もっと" ビジネスに役立てたい!」という目的に向けて

「1日に3分間で、役に立つ情報を得て頂ける」ようにと、

簡潔・平易・有用

の三拍子を心がけて書き連ねていきます。


#「流れるようにスラスラと3分以内で読めて、役に立つ」存在になれれば、と。


初めの内は基本的な話題から、そして徐々にGoogle系のツールを中心としたテクニカルな内容へと深化していく予定です。多分。

テクニカルな話題でも、難しい言葉や変に凝った言い回しは使いませんのでご安心を。

さて、先ずは序章に代えて、根源的な5つの問いから考えてみましょう。

最初の問いはこちら。

「根源的な問い1.あなたは "なぜ" Webサイトを作ったのでしょう?」

良く言われる「Webサイトの目的」の話です。

簡単な問いですが、答えは多岐にわたるはずです(少なくとも、企業サイトの場合は)。

ちょっと考え直してみましょう。

・商品をサイト上で直接売るため?
・営業部門がコンタクトできる情報を得るため?
・見込客を販売店に紹介するため?
・製品の情報をたくさんの人に知ってもらって、購買意欲を喚起するため?
・これまでの商圏を超えて、広くお客様を獲得するため?
・技術情報や活用方法を分かりやすく掲載して、便利に使ってもらうため?
・お客様サポートを効率化するため?
・広く消費者の意見を収集するため?
・紙と手作業の業務をWebにしてコストを削減するため?
・自社の存在を広く知らしめるため?
・自社の事業を正しく知ってもらうため?
・自社の株価を上げるため?
・自社とお客様および社会との間で、自社と商品のイメージを共通化するため?
(すなわち「ブランディング」ですね)

etc.etc.たくさんありますよね。

とりあえず、たくさんある目的をすべてくまなく列挙して、次にそれぞれについて「優先度」と「重要度」の両面で評価してみましょう。

もちろん、「優先度」と「重要度」の両方で高い評価を与えた目的から順に、次以降の段階、例えば、目標→戦略→戦術→計画→実践...それぞれの立案と遂行にパワーを注いでいくわけです。

では、「優先度」と「重要度」のどちらかのみが高いという目的については?

リーダーやマネージャーは「重要度が高い」ものに、
一般メンバーは「優先度が高い」ものに取り組むのが良いかと思います。

ついでに、企業は社会とともに変化する存在ですから、目的の種類や重み付けも変わっていくことにも、日々注意しなければなりませんね。


どうやらもう3分経過しそうな字数です。今日はここまでとさせて頂いて、次回は

「根源的な問い2.あなたのWebサイトは、ユーザーにどう見えているでしょう?」

では、またのお越しをお待ちしております <(_ _)>