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2011年4月5日火曜日

キーワード探しは、自分探しの旅(サイトに適したキーワードを選ぶ)



前回のエントリー3分でわかる、かもしれない「SEO・内部対策30選」で、30選の最初に書いた「対策の対象とする、キーワードを適切に決める」、その方法について今回は記します。こちらを先に書いた方が良かったですね。

あなたが自分のサイトにリンクさせたいと思っているキーワードは、実は大企業のサイトや人気サイトとは勝負にならないレッドオーシャンなワードかもしれません。あるいは、他の人や検索ロボットから見たら、サイトとの関連性がわかりづらいワードかもしれません。また、本当に自分のサイトにピッタリで、多くの人から探してもらいやすいワードを見逃しているかもしれません。

そう、キーワード探しは、自分探しの旅なのです。

...さて、先ずは旅立ちの準備として、自分のサイトの軸となるテーマをひとつだけ決めてください。

次に、自分のサイトのテーマに合った、ユーザーがいかにも検索に使いそうなキーワードを、複合語を含めてたくさん想像してみましょう。これらのワードをベースに取捨選択、追加していくのが「キーワード探しの旅」です。

次いで、「AdWords キーワードツール」を用いて、それらのキーワードによる検索ボリュームや、よく組み合わされる複合語の例をチェックしてみましょう。

※チェックしたキーワードは、「ダウンロード」ボタンによって一覧をExcel用csvファイルにエクスポートできます。この一覧を以後、「キーワード管理リスト」と呼びます。

キーワード管理リストを精査して、「検索ボリューム」と「自分のサイトのテーマに合致しているか」の両面から重要度を判定して順番を並び替えておくと、その後のサイトづくりや検索エンジン対策に大いに役に立ちます。

というよりも、この考察と作業を怠ってしまうと、ボタンを掛け違えたままサイトの制作&運営へと突き進む、勝つ算段の無いチキンレースへと突入してしまいます。

さて次は、AdWords キーワードツールのウラ技を使いましょう。

それは「人気サイトに効いているキーワードを拝借する」という荒業です。

手順は、自分のサイトと同ジャンルの人気サイトと、自分のサイトの検索に想定しているキーワードで検索した時に上位に表示されるサイトのURLを逐一コピーして、AdWords キーワードツールの「ウェブサイト」欄にペーストし、「検索」ボタンをクリックするだけです。

するとあら大変、その人気サイトに有効な検索ワードの一覧が、画面の下半分に検索ボリュームや競合性と共に表示されます。この一覧も「ダウンロード」ボタンでcsv形式にエクスポートできるので、検索ボリュームが多いワードは是非、キーワード管理リストに加えておきましょう。

さて、ここでさりげなく「競合性」という言葉が出てきましたが、これは「競合するページがどれだけ存在するか」という視点であり、検索ボリュームと同様に考慮すべき重要な事項です。

まあ通常は検索ボリュームが多いキーワードは競合性も高い傾向にあるわけですが、「競合性が高くても、他のサイトがそのキーワードは重視していない」場合、そのワードは掘り出し物と言えるでしょう。

掘り出す方法は3種類。検索ボリューム&競合性が高いキーワードで検索を実行し、表示されるサイトの一覧から、下記をチェックしてみましょう。

  1. ページのタイトルにそのキーワードが含まれているか?
  2. 重視されているワードは、タイトルに含まれているはずです。含まれていなければ掘り出し物。
  3. URLのスラッシュを数えてみる
  4. スラッシュが多い、すなわち階層が深いページにあるという事は、そのワードは重視されていないと見て良いでしょう。
  5. PageRank
  6. PageRankの低いページにばかり使われているようでは、そのキーワードは恐れるに足らず。いやそれは言い過ぎw

そんな感じで掘り出し物キーワードが見つかったら、キーワード管理リストの中でマーキングしておきましょう。

ところで、キーワードツールの他にも、キーワード探しに役立つ代物があります。

それは「関連検索」。GoogleでもYahoo!でも、検索結果画面の最下部に、「...に関連する検索キーワード」(これはGoogleの例)といった形で、検索に用いたワードに関連するワードが10種類ほど表示されます。ここにも「これは!」と思う検索ワードがあれば、是非キーワード管理リストに加えましょう。

さてさて、キーワード管理リストが熟成されてきたら、いよいよ「自分のサイトにとっての、メインのキーワード」を選定しましょう。「キーワード探しの旅」のクライマックスです。

先ず、冒頭で定めた自分のサイトの軸となるテーマに、最もマッチするキーワードをひとつだけ決めてください。これは、ページタイトルの先頭に配置する最も重要なキーワードです。「最重要キーワード」と呼びましょうか。

次いで、キーワード管理リストの中から、「自分のサイトのテーマにふさわしい」「検索ボリュームが大きい」「掘り出し物キーワード」の3つの視点で、キーワードをピックアップしていきます。

サイトのテーマに地域が関連する場合は当然地域名も重要なキーワードになりますし、ECサイトの場合はショッピングの定番用語「割引」「格安」「激安」「送料無料」「口コミ」「おすすめ」「人気」「評判」「注目」「厳選」「安心」なども有効でしょう。選択されたキーワードたちは、「重要キーワード群」とでも呼びましょう。

遂にこれで、「自分のサイトの軸となるテーマ」「最重要キーワード」「重要キーワード群」がより抜かれました。さあ、前回の3分でわかる、かもしれない「SEO・内部対策30選」を参照して、人間にも検索ロボットにも好かれるサイトを作りましょう。Good Luck!


...SEO的な話題が続いたので、次回はSEMについて書いてみようか、と思います。


では、またのお越しをお待ちしております <(_ _)>